俺の家はもともと裕福じゃなかった――いや、正直に言えば貧乏だった。それでも、なんとかやりくりしながら生活できていました。けれど、中学に上がった頃、その貧乏生活は一気に加速することになる。
じいちゃんの蒸発がすべてを変えた
きっかけは祖父の蒸発だった。ある日突然、じいちゃんがいなくなった。何の前触れもなく、家に帰ってこなくなった。残されたのは貧乏一家もと家族だけ。俺たちの暮らしは一気に苦しくなった。
見えない圧力と暮らしの変化
それまでギリギリアウトでも生活ができていたのに、じいちゃんの蒸発を境に、食卓の会話は減り、光熱費、学校必要費をどう払うかは毎月頭を悩ませ続けるようになった。電気ガス水道が止まることもあったし、水道が止まれば「どうやって生活するか」とビクビクする日もあった。
「貧乏」という現実を受け入れるまで
当時の俺は、他の家庭と比べることもあった。友達の家に遊びに行くと、冷蔵庫にジュースやアイスが普通にあって、何気ないその光景にショックを受けた。うちにはそんな余裕はなかったから。
「うちは裕福じゃない」なんて曖昧な言葉じゃ済まない。間違いなく、貧乏だったんだ。
それでも笑って過ごす日々
ただ、不思議なことに、そんな生活でも笑うことはあった。兄妹でくだらないことで笑ったり、友達と外で遊んでいるときは貧乏なんて忘れて夢中になれた。暗い現実の中でも、ちょっとした笑いが救いだった。
まとめ
じいちゃんの蒸発は、俺たちの生活を大きく変えた出来事だった。もともと貧乏ではあったけれど、それをさらに加速させる引き金になった。
それでも、そんな中でどうやって日々を過ごしていたのか。その先に待っていた出来事も含めて、これから少しずつ書いていこうと思う。
コメント