じいちゃん蒸発後に始まった家賃滞納の日々
中学1年の夏にじいちゃんが蒸発して以来、僕たち家族の生活は一気に苦しくなりました。
それまでは何とか支払えていた家賃も、いよいよ滞納が始まってしまったのです。
大家さんが毎月のように集金に訪れる光景は、高校に上がる頃まで続いていました。
昔の大家事情と保証会社がなかった時代
今でこそ賃料は保証会社を通して口座引落しされるのが当たり前ですが、当時はそんな仕組みは整っていませんでした。
大家さんは直接集金に来るしかなく、連帯保証人に督促をかけても機能していなかったのだろうと、今になって想像できます。
「昔の大家事情」を、身をもって経験してしまったわけです。
中学時代に体験した陰湿なイジメ
生活の苦しさに加えて、学校でも陰湿なイジメを受けていました。
スクールバッグが切り裂かれたり、上履きが隠されたりと、まさにベタな嫌がらせの数々。
犯人探しをするのも仕返しをするのもバカらしくて、ただ受け入れるしかありませんでした。
「貧乏だからイジメられている」とは思わなかった
当時は「隠さなければいけない貧乏生活」ではあったけれど、イジメの理由はそこではないと思っていました。
僕の性格や、相手の気に入らない部分があっただけだと、自分自身に言い聞かせていたのです。
救いは部活と実力競争
そんな状況でも僕を支えてくれたのが部活でした。
小学4年生から始められた部活。
あまりお金を掛けずに本気で取り組める部活では、周りと互角に戦えたのです。
実力競争の世界に夢中だったからこそ、イジメに心を奪われる暇なんてありませんでした。
苦しい中でも味わえた青春の一コマ
3年間、貧乏とイジメを抱えながらも、部活に打ち込み、好きな人ができ、告白されることまでありました。
今思えば、苦いけれど確かに「青春」を謳歌していたのだと思います。
まとめ:貧乏・イジメ・部活と青春
じいちゃんの蒸発で始まった貧乏生活。家賃滞納や陰湿なイジメに苦しみながらも、部活と仲間たちのおかげで前を向いて生きられました。
次回は、そんな生活の果てに決定する「生活保護受給」のエピソードをお話ししようと思いましたが、告白してくれた女の子のエピソードを書かせてください🙂
コメント